top of page

About:

水野研究室について

​Research Topics

     日本大学商学部 水野研究室では、新しい商品やサービスの開発とそれを販売するしくみを研究しています。経営環境が激変する現代では、これまでの価値観やしくみが通用しません。知識を組み合わせて新しい価値を創造するイノベーションが必要になります。その力を身につけるため、ユーザー・イノベーションやマーケティングに関する理論学習と、知識を活かした疑似体験(産学連携やコンテスト)やプレゼンスキルの習得に取り組みます。

User Innovation

​イノベーションはもっと自由

    「イノベーション」と聞くと、新しい技術や商品の発明と考えてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。すでにあるもの同士を組み合わせて、新しい商品、新しい価値を生み出せば、それはイノベーションです。

    例えば任天堂は、かつてニンテンドーWiiという大ヒット商品を生み出しましたが、そこで使われている「モーションセンサー」や「テレビゲーム」の技術そのものはとくに目新しいものではありませんでした。しかしそれを組み合わせることで、これまでのテレビゲームとは違う遊び方を生み出すことができました。世の中で生まれている商品の多くはこのような既存技術を上手に組み合わせることで、新しい価値を創造しているのです。

​使い手だってイノベーター 

  ではそのような新しい組み合わせは、メーカーや研究者にしか見つけることはできないのでしょうか。そんなことはありません。製品やサービスの使い手であるユーザーも、それは可能です。製品の使い手が新しい組み合わせを見つけ出す現象は、「ユーザーイノベーション」と名付けられ、今世界中で研究が進められています。

  例えば、ある女優さんは割り箸とテイッシュペーパーを組み合わせて、すき間掃除の道具を開発しました。最初は自分のためだけの掃除道具でしたが、その使い勝手のよさは多くの人に支持されたため、商品化され大ヒットとなりました。また今では雑貨として認識されているマスキングテープも、もともとは工業用途として使われていたものが一般の消費者によって雑貨用途に転換されたものです。ユーザーイノベーションは、皆さんの身近に意外とたくさんあるのです。

 

学際的なユーザーイノベーション研究

  ユーザーイノベーション研究は、いろいろな分野の研究が組み合わさった、まさにイノベーティブな領域です。このような研究を学際研究と言います。水野研究室では、ユーザーイノベーションという学際的な研究領域を取り扱うので、メーカーイノベーション、マーケティング、ビジネスモデルといった近接領域についても理論と実践の両面から研究していくことになります。

Colorful Innovators

多様性を求める水野研究室  

  イノベーションが組み合わせだとすると、できるだけたくさんの異なった「要素」があった方がたくさんのパターンを作ることができます。イノベーションを研究する水野研究室でも、当然その多様性を重視します。。他の人とは違う個性や能力を持っていること。これが唯一の入室基準です。多様な能力を持っている人たちが集まって、ユニークな活動を展開していく。だから水野研究室メンバーは「Colorful Innovators」と名乗るのです。

  2021年2月現在、水野研究室には個性的すぎる30名の学部生と、2名の大学院生が所属しています。彼ら彼女たちが生み出す知識やスキルの組み合わせは、日々新しい何かを生み出しています。

 

多様であることと、好き勝手は違う

 ときどき多様性を自由と勘違いする人がいます。水野研究室が多様性を求めるのは、あくまでも多様な組み合わせを生み出すため、多様な素材が必要だからです。自分の都合を優先し、組み合わせを生み出すグループ活動に参加しない人たちは、研究室から去っていただくことになります。

図1.png

水野学研究室

2018年よりスタート

「型破り」な人材を育成することを目指して、まずはユーザーイノベーション、ビジネスモデル、マーケティングの理論学習を通じて「型固め」をおこない、その上でビジネスプランコンテストやSカレなどの他流試合を通じて「型破り」なアイディアを創出しています。

日本大学 商学部 教授

​博士(経営学)(神戸大)

日本マーケティング研究所、流通科学大学流通科学研究所、阪南大学を経て、2018年より現職。専門はユーザーイノベーション論、ビジネスモデル論

水野 学

64365596_2790437301031376_21579710948484
bottom of page