静岡を愛したものたちの物語
Season 3
運命の出会い、そして終わりへ 〜ありがとう静岡〜
静岡市民の防災の知恵を求めて2度目の遠征。今回は、静岡の防災を取り仕切る静岡県立地震防災センターを訪問した。お話の中で特に私たちが興味を引いたのが、HUGという避難所運営ゲーム。自分が避難所の運営者となり、次々に運ばれてくる物資や避難者を仕分けるという感じである。実際に体験させてもらうと、予想以上に頭を使うが面白い。「これを企画に使えれば面白いじゃん」今回も手ごたえはばっちりだ。学校へ帰り早速企画作り。しかし能の時と同じで、いいプランが思い浮かばない。気づけば締め切りはすぐそこ。「まずい!」私たちは焦り始め、再び水野先生へ助けを求めた。
静岡市まるごと活性化プラン
水野先生に今までのプランについて相談するうちに出てきたのは、ふるさと納税制度を使った地域活性化プラン。なんでも静岡県人は性格が穏やかで、中小企業もあまり全国に向けた活動を盛んにおこなっていないらしい。思い出してみれば、私の周りでも静岡の企業や商品のことを知っている友達は少ない。静岡の商品や企業は魅力的なのに、みんなに知られないなんてもったいない。今回使おうと考えているふるさと納税制度は現在、納税額も全国的に伸びてきており、将来性も十分に見込める。「このプランならいけるんじゃないか」2度の遠征で静岡の虜になった私たちは、静岡の魅力を全国に広めたいと思い、ふるさと納税制度を使い静岡の産業・観光業・教育すべてが自分たちの力で成長できるようにするための『静岡市まるごと活性化プラン』を考えた
自信満々のプラン、そして結果は、、、
企画してからこのプランの企画書が完成したのは、締め切り前日の夜10時。他のゼミ生や水野先生に協力してもらいながら完成した企画書にチーム全員大満足。
「これは、予選通過するでしょ!」
待ちに待った結果発表の日。結果はなんと落選。思っていた以上に悔しい。チーム全員でおこなった敗因分析で出てきたのは、計画性のなさとスピード感のなさ。私たちは他のチームに比べ集まる回数も、現地調査の回数も多いが中身が進まない。本当はもっとブラッシュアップして完成度の高い企画書にしないといけないのに、それができなかった。そこが一番の大きな敗因だった。
コンテストを通して私たちの直すべき点が見つかったことは、収穫があったと言えるだろう。それに、水野先生がいつも言っていたスピード感の大切さにも気づくことができた。コンテストは私たちのやり方では勝負に勝てないことを教えてくれ、見ている人に分かりやすく、最初のページで興味を引き、全部読んでもらえるような企画書の書き方も学べるいい機会だった。今回のこの経験をSカレで惜しみなく発揮し、次は勝つことにもっとどん欲にスピード感をもって挑んでいきたい。