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コロナ禍でのボードゲーム業界(前編)

4期生の齊藤です。今回は自分の趣味の一つであるボードゲームについて取り上げさせて頂きます。


〈ボードゲームについて〉

皆さんはボードゲームと聞いてどんなものを想像するでしょうか。将棋やチェス、オセロのようなものを想像する方もいれば、人生ゲームやモノポリーのようなものを想像する方もいらっしゃるかと思います。定義は諸説ありますが『テーブルの上で行うアナログ(非電源)ゲーム』をひとえにボードゲームと呼ぶのが通説です。言わばトランプやUNO、ジェンガのようなものもボードゲームに分類しています。 国際的に見ると日本はボードゲーム後進国ですが、年々ボードゲーム業界は規模が拡大しつつあります。今ではボードゲームの新作が、国内だけで年間約1000種類開発、生産されていると言われています。


〈ボードゲーム業界の拡大〉

ここでいうボードゲーム業界とは『ボードゲームに関連した事業者・消費者、またはそれを取り巻く環境』のことです。関連した事業者を挙げるとゲームデザイナー、イラストレーター、翻訳、印刷会社、流通会社、小売店、ボードゲームカフェと枚挙に遑がありません。このようなボードゲーム事業に参入する事業者は年々驚異的なスピードで増加しています。 ボードゲームカフェを例にとると、2015年段階でボードゲームを提供している店舗は国内で47店舗でしたが、2021年現在では国内453店舗とこの6年間でおよそ10倍に増加しています。


また、ボードゲーム業界の規模の発展は国内最大級のボードゲームイベント、『ゲームマーケット』の来場者数からも伺えます。


2000年から開催されている同イベントは、初めて東京ビックサイトで開催された2013年には来場者数は5000人程でしたが、2019年には2日間で29300人と、6年間で約6倍に急増しています。 あらゆるものがデジタルに切り替わり、高グラフィックなデジタルゲームが乱立するこの時代に、ボードゲームが密かに流行しているのです。


(後編に続く)

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