アイリスオーヤマが“3ヵ月”でマスクの販売を行えた理由は、「即断即決」できる体制を普段から整えていたからです。 ここで、具体的な体制について3つ紹介します。
〈1.アイリスオーヤマ名物「月曜会議」〉
毎週月曜日に新商品のプレゼン会議を開催しています。ここでは、責任者が勢揃いし社員が持ってきた案を商品化するかどうかを検討します。 最終的に、社長が商品化を行うか判断します責任者が一堂に揃うため、少ない手順で商品化できるため、顧客のニーズの変化に迅速に対応できます。
〈2.いち早く情報を共有〉
社員が現場で得た情報(売れ筋や気になったことなど)を毎日独自の情報共有ツールに投稿します。それを見るだけで、多くの最新情報を入手できるのです。 情報共有ツールにより、中国でコロナが流行しているのを1月上旬の時点で把握していました(コロナの報道が多くなったのは2月頃なので、早いですよね…)。
〈3.あえて、余裕を持たせる〉
工場の稼働率を7割以下に抑え、生産能力に3割の余裕を持たせています。これによって、新たな設備導入やレイアウト変更を行うことができ、急に需要が増えた際にすぐに対応ができます。 (だから、すぐにマスクの製造に必要な設備を整えることができたのか) 「即断即決」の体制を普段から整えていたアイリスオーヤマは、コロナ渦でも売上高は前年度の約40%増加の6900億円と過去最高を記録しました。
〈終わりに〉
アイリスオーヤマは、「即断即決」の体制を整えていたため、コロナ化でも迅速に対応することができました。コロナにより一気に需要が増した商品をいち早く市場に投入することで、他社から自社に顧客が移る絶好のチャンスだと感じました。
ワクチン接種が始まったとはいえ、今後コロナや社会がどうなるのかわかりません。日頃から様々なことにアンテナを張り、ピンチの際には、素早く対応することが大切だと感じました。
〈参考文献〉
・アイリスオーヤマの売上高推移
https://www.irisohyama.co.jp/company/results/
・カンブリア宮殿「アイリスオーヤマ 強さの秘密を探る!」
・コロナウイル関連の報道推移
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000054369.html
・後藤淳一(2020)『論客16人が予測する コロナ後の新ビジネスチャンス』
(文責:4期生 松本彩)
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