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振り返ろう!コロナ対策の正しい基礎知識(前編)


「それ、消毒できてる?」

こんにちは。池上です。

最近はコロナ環境にも少しずつ「慣れ」が出始め、以前よりも警戒心がなくなったように思えます。そこで今回は、意外と知らない基礎知識を皆さんに改めてお伝えしたいと思います。


今では生活に必要不可欠なアルコール消毒。

皆さんは普段、どのくらいの量をどのように使用していますか?

店頭に設置されているポンプ式のアルコール消毒を、適当にプッシュして、適当に両手をすり合わせていませんか?

実はそれ、十分な消毒効果を発揮できていないんです。


<ポンプの下までが基本!>

製品によって多少の違いはあるものの、消毒液の正しい一回量はポンプを下まで完全に押し切った時の量です。

入店した時にその流れで手にシュッとひと吹き…これ、意外と半分くらいしか出てないんです。

ウイルスの原因となる微生物を消毒するには、微生物と消毒液が接触している“時間”が必要です。その時間を十分に確保するためには、ポンプを下まで押し切った時の量が必要なのです。


<両手を強くこすり合わせないで!>

アルコールをたっぷり吹きかけても、それを正しく使用しなくては意味がありません。

皆さんは手にアルコールを出した後、ゴシゴシと両手をこすり合わせていませんか?

正しい方法は「両手全体に“塗り広げる”」です。




丸石製薬と産業医科大学の共同研究により、

アルコール消毒液を

〇強く擦り込んだ場合

〇擦り込まず自然乾燥した場合

〇乾燥するまで緩く前面に塗り広げた場合

の3パターンで、手指の菌数の変化が確認されています。

菌数の減少割合は、上から88.7%、95.3%だったのに対し、3つ目の方法は約175%と、逆に菌が増加する結果となりました。


アルコール消毒が大切と分かっていても、正しい量・使用法を知っている人は多くないかもしれません。


《参考資料》

・丸石製薬株式会社『感染対策コンシェルジュ』, https://www.m-ipc.jp/column/235

・岩本果奈、他(2008)『日本防菌防黴学会』,第35回年次大会「消毒手技の殺菌効力に及ぼす影響に関する評価(手指への正しい塗布方法について)‐消毒手技の標準化に向けた事例研究」


(後編に続く)

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